ホールクロップサイレージ(WCS)

あるものを使って収穫する

9月も中旬に入り、そろそろ稲刈りの時期が始まりそうな気配が漂ってきました。そんな中、我が家では今年から引き受けたお仕事「ホールクロップサイレージ(以後WCS)」の刈り取りラッピング作業が行われました。

 

本当であれば、WCSの収穫とは稲の穂が出たお盆過ぎに専用のコンバインで収穫するモノですが、ウチには牧草の収穫で使う道具(トラクタ・ディスクモア・ジャイロテッダー・ロールベーラー・ラッピングマシン等)があるので、あるものを使って収穫することとなりました。

 

WCSの収穫は、稲の穂が出た頃はまだ田んぼが柔らかいためにキャタピラ付きの専用コンバインで刈るのが本来の姿ですが、トラクター利用のため、田んぼが堅いことのが必須となります。よって、田んぼに水が入らなくなり、天気も続いた今頃となってしまったのです。

 

稲の状態は、登熟も進み穂首も垂れている状況。これは、はっきり言ってWCSの収穫にはかなり生育が進みすぎた状態です。

 

WCSを簡単に説明すると

このWCSというモノを簡単に説明すれば、本来は人が食べるために田植えから稲刈りまで行うわけですが、これを本来の籾を収穫する前に刈り取ってしまい、寿司の巻物のようにロール状にします。これにサランラップのようなビニールを巻き付けると中で稲が発効してきます。これは、人が食べるお漬け物(発酵食品)と似ていて、日持ちができ、冬期間の牛たちの貴重な食料となるわけです。プラス補助金が少しばかり出るし、このお仕事をうけると、作業代金(少し)と現物がいただけるというシステムらしい。(胴元は親父殿)

 

ワタクシとしては、週末にウチに帰ったときにお手伝いしただけですが、BrotherSinと親父殿は天気を見ながらWCSの収穫ラッピングをしています。

農業というモノはまさにお天気次第とはよく言いますが、牧草やWCSも天気が良くなくてはさっぱり仕事にならないモノです。幸い好天が続き仕事も順調に進んで、ほぼ最後の収穫ラッピングのお手伝いとなりました。

 

牛もにっこり

かなりの数のロールが積まれ、牛もにっこりでしょう。親父殿の話では結構クイツキが良いとのこと。ついでに良い肉質となり、高く売れてくれれば助かります。

 

WCSを見て、子供たちが「これはな〜に」と聞いたので、「牛のおむすび」といって教えています。

 

ラッピングの作業が終わったら、次女(3歳)が「子牛が生まれたよ」と教えてくれたので、見にいってみたら午前中はいなかった子牛がちゃっかりといました。

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