08-09 秋田駒ヶ岳バックカントリー

久々の秋田駒ヶ岳

過去ネタとなりますが、22/mar/09 昨年は機会に恵まれずハイクできなかった秋田駒ヶ岳バックカントリーへ行ってきた。

 

降雪もなく、快晴となった3連休最終日に、ハイク用具一式をV70XCのラゲッジルームに放り込み、タンブラーへドリップしたコーヒーを入れて田沢湖スキー場へ向かった。

 

家を出るのがちょっと遅かったが、シーズンも終盤になったこの時期になぜか駐車場は8:40でほぼ満車状態。なんかジュニアの競技スキーの大会があるたか、父兄らしき人々と小学生がうようよいる。そんな混雑を尻目にリフトを乗り継ぎ、銀3リフト終点でリフト係から「入山届けは出したか?」と声をかけられる。今までは出すことは分かっていたが1回も出したことのない入山届けをそこで出して、ハイクの身支度に取りかかった。

雪はカチカチ

今回のハイクは雪が硬いこともあり、スノーシューをセレクトした。ブーツにしっかりとMSRデナリアセエントのベルトを締め付けダナデザインタトゥーシュ35にポケロケをタスキ掛けにセットし準備OK。斜面を見上げると先行者は2人か?ハイクしながら雪の感触を確かめるとやっぱりカチカチでクランポンがよく効く。天気がいいため山頂まではっきりと見渡すことができるし、気温が低く風がそれなりにある。

 

第一の丘まで約30分かかり、第二の丘まで更に30分。途中の細尾根には細心の注意をしながらMSRのクランポンを斜面にしっかり食い込ませて進むと男岳山頂に到着。かかった時間は1時間30分。安心して登るにはアイゼンがあった方がいいと毎回思うもののスノーシュで誤魔化している。

最高のロケーション

天気がいいため山頂の眺めは格別で岩手山、乳頭山、八幡平などが一望できる。最高のロケーション。 男岳山頂から北へ移動し、阿弥陀池へのドロップポイントを探っていたが、今回は西側の斜面をリサーチすべく北西へ進路変更した。風は山頂では特に強く上体が右へ左へと揺さぶられる。

 

まだスノーシューを履いたままであったので、スキーを装着するため、あまり風の当たらない平なところを探すも辺りには見当たらないし、むしろ風の通り道となっているかの強風地帯。 スキーやストックを飛ばされないように気をつけながらスキーを装着し、スキー場に向かって左側の沢を超えた場所へ向かうべくカリカリの斜面を少し降りた。多分ここでコケると滑落間違いなしと思うと心臓の鼓動が早まった。

じっとしていることが難しい

下を覗き込む場所までと思ったが、そこは強風のため雪がつかず、ハイマツが見える。ハイマツまで20mと迫ったところでビビってしまい、それ以上下るのをやめる。 スキーのエッジで斜面に留まっているが、強風のためグラグラと上体が揺さぶられてじっとしていることが難しい。 ハの字でのぼり返すもまどろこしく、スキーを抜いで肩にかついで登り返すが、これもヤバイ!ヤバイ!ブーツのつま先を硬い斜面に蹴りこんでみるものの、つま先は1cmぐらいしか雪との接点が得られないほどの堅さで、スキーを抜いだのを後悔しながら滑落の恐怖に怯え、心臓の鼓動が早まり、呼吸が浅くなるも急いで危険地帯を登り返した。

 

ここら辺で大丈夫と思える箇所のハイマツの上でスキー装着。そして夏の登山道を経由し、凍りついてそこが阿弥陀池とは分からない雪原をストックでこいで避難小屋を目ざした。 避難小屋の周辺には八号目からハイクして来たらしい人たちがいたので、軽く挨拶を済ませスキーを抜いでバックパックを下ろして、ミスドのエンジェルをかじってほっと小休止。

 

ほっと一息ついたところで、あたりを見渡すと、そこは空の青と雪の白とのコントラストが眩しい天空の楽園。北側には男女岳、南側には横岳が尾根をなしている。

八号目の避難小屋

時間はあったが、男女岳山頂に登ってもガリガリで楽しめないのがわかっていたので、八号目へと降りてそこの避難小屋で昼飯をすることにした。 途中でツアーの団体が山頂へ向かうのとすれ違った。八号目の避難小屋には先客が三人いたが、空いている席でハイドレーションから水をポットに注ぎ、スノーピーク地で湯をわかし、カップ麺と四色パンで腹を満たした。

 

豪華なランチ?を済ませて、次なるお楽しみ「温泉」へ向かうため山を下った。途中でパノラマツアーのブルジョアの客が乗ったキャットとすれ違った。ちなみに私はまだ乗ったことがない。アッスルスキー場に入るとそこではリフトの鉄柱を取り外している最中だった。もう営業はしないんだろう。スキー場下部まで下がったあとは、雪のあるとこは路肩を滑り、なくなれば、バックパックへスキーをくくりつけて道路の端を歩いて田沢湖スキー場へと戻った。

ハイキングと考えればいいかも

予想通り、滑りは全然楽しめなかったが、ハイキングと考えればいいかもしれないツアーであった。もう少し雪が柔らかくなったら、今回リサーチして断念した箇所へ滑り込んでみたいものだと思う。

 

<左のphotoをクリックするとスライドショーへ飛びます。今回もmobile.meへUP。スライドショーの下にアイコンがあるので、4タイプの見方が出来ます。>

 

 

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