08-09 鳥海山を滑る

今年は何事もなく順調

30/apl 除雪が終わって、祓川まで行けるようになったので、鳥海山を滑ってきた。

 

確か28日のニュースで、除雪が終わって鳥海ブルーラインが開通したことを告げていた。昨年は足の怪我のため30/marで強制終了となっていたが、今年は何事もなく順調に過ごすことができた。

 

鳥海山は過去に2回登ったことがあるが、いずれも連れと一緒であった。今回は連休中日に単独で登頂・滑降と言うプラン。前後の天気も良いらしいので、問題なさげである。鳥海山は森林限界からのハイクとなるため、ガスった場合は周囲に目印になる物がほとんどない(目印棒あり)ため迷いやすいので注意が必要である。

5:30出発

ウチを5:30出発し、最寄りのマックで朝マックを購入後、コンビニで本日のランチを追加購入。結局6:00頃ようやく鳥海山へ向かうこととなった。鳥海山は富士山と同じ単独峰のため、末広がりで美しいが、でかいためなかな近づかない。十文字→湯沢→羽後町→鳥海町→鳥海山のルートで行くと、2時間ちょっとで祓川に到着した。

 

例年であれば、下の駐車場には多くの車が止まっているが、今日は一応ウィークデイのためか、2台しか見あたらない。準備をしているウチにどんどんくるかと思ったが、やってきたのは2台のみ。ヤベー、いくら単独と言ってもたくさんの人が登っていれば、何となく安心と思っていたが、そうはいかないらしい。25,000分の1の地図とコンパスを支度して、ハイギヤサミットの高度計を現在位置の1,170mにセット。鳥海山を見上げながら準備をしていると、山の中腹でぴかっと光るのが見える。先行者がいることがわかって、ちょっと一安心。

 

今回は、ポケロケ+シール+アルパイントレッカー+OSPREY ATOMOS25+オメガリザーバという使用で、距離があるので、軽量化はバックパック。日差しは強いが風が強いため黙っていると寒くなってくる。

8:30 ハイク開始

8:30駐車場からの先行者を確認後、ハイク開始。山には先日の寒気のためフレッシュな雪が積もったらしく、トラックがあちこちに刻まれている。ハイクのコースは直進最短コースと左迂回緩やかコースがあり、今回は左迂回コースを選択。始めは快調にハイクしていたが、だんだん辛くなってくる。同行者がいれば話したりして気を紛らわせることができるが、単独だと話し相手は自分だけ。何度となく「どうして登るのか」「どこで止めようか」「あんなに辛かったのに、なぜまた来てしまったのか」と、これらを自問自答の繰り返し。

 

なんだかんだで、八合目の避難小屋に到着した。ここでバックパックを降ろし、チョコバーをかじってしばし休憩をして、気を取り直しハイク開始。ピークと八合目の間が勾配も急になるし、疲労も重なるので一番の難所となった。九合目付近からシール歩行だったものからバックパックの両サイドにスキーをくくりつけ、ツボアシにチェンジして、最後の斜面を10歩ごとに休みながらじりじりと高度を上げる。

12:10 ピークに到着

12:10 念願の鳥海山ピークに到着した。かかった時間は約三時間半。シール歩行はまるで足に鉛をつけながら歩く奴隷の気持ちを味わった。確かにピークの風景はすばらしいが、だんだん斜度が増す三時間半のハイクは苦行の一言。確かに自分の体力のなさが原因ですが・・・。

 

山頂ではすでに到着している人々がそれぞれの時間を過ごしていた。コーヒーを作る人、おにぎりを食べる人、ビールを飲む人、昨日よりは早く登ったという人、あちこちの山の談義に花を咲かせる人・・・自分はと言うと、カップ麺をすすりながら、パンをかじってカプチーノをちびちびと飲んだ。今日はすばらしい快晴ではあったが、海の方は曇っているみたいで眺望は望めなかった。

 

ランチを頂いているうちにも、次々と雄叫びをあげながら滑り降りている。自分もそろそろ行こうかと身支度して、どのコースに滑り込もうかと見渡すと、ボコボコに荒れていないし、人が滑った形跡もない箇所を発見。ここを滑ることにしよう。約一ヶ月ぶりとなるスキーイングであるが、斜面が広いこともあり、山頂で見ている人々が羨ましがるような流れるターンで行こうと、狙った斜面にドロップ。

じ〜〜んと涙目

ひゃっほーと雄叫びをあげ2ターン、目前には風でできた大きめのウェーブ群が待ちかまえていた。これにビビってしまい、スキーを横にしてスピードコントロールするも間に合わない。ど後傾のままウェーブをジャンプ。「そういえば上から見ていたとき、同じようにジャンプしているテレマーカーをみたな」と、宙を舞いながら思ったがすでに遅し。当然両足が宙を舞い、かちかちに固まったハードバーンへケツからダイブ。はうっと斜面にたたきつけられ、ニット帽、ゴーグル、トレッカーがバラバラと散らばった。そしてじ〜〜んと肛門に痛みが走る。ギャラリーがいるので素早く立つもあまりに痛いため、涙目になりながら思わず肛門を手で押さえる。痛い、痛すぎる!

 

ケツを手で押さえながら、そそくさと散らかった物を回収し、斜面の荒れていなところを今度は慎重に降りて、周りに人がいないことを確認して、そっとパンツの中に手を入れ肛門にタッチしてみる。ほっ、血は出ていないらしい。助かった。これで切れていたら笑い話では済まなかった・・・。

 

バーンコンディションは上から順序にアイスバーンからザラメ、そして全開降った雪が解けたねっぱり雪と刻々と変化する雪質で、足の疲労とケツが痛いのとで、かなり慎重に滑り降りた。結局3時間半かかって登り、下りはわずかに15分しかからなかった。

フォレスタ鳥海で疲れを癒す

元の駐車場に着くと、車はわずかに3台増えただけで、静かな鳥海山であった。帰りは疲れを癒すため、フォレスタ鳥海で入浴。日焼け止めをしなかったため、顔が焼けて真っ赤になって、2日後には皮がはげてきてしまった。

 

今回の教訓

  • 油断大敵
  • 日焼け止めは忘れない

 

ケツが痛いのと疲労のため、しばらくは登らなくって良いです。大満足な鳥海山であった。

 

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