RECARO A8への思い
vitzに今まで付けていたRECAROはTRENDタイプであり、非常にコンフォートなシートであったが、座面が自分にはちょっと合わなく感じていた。
そこで、RECAROがRECAROたる所以のシートをチョイスすべく、ヤフオクを眺めていたら、かなり格好良いが結構昔のシートを発見。それは、自分が免許を取った時代のチューニング誌上で、こぞって使用していたRECARO、それはA8であった。
当時は高嶺の花で、RECAROシート自体買うことが出来ず、OEM生産されていたD&WをS13に2脚付けて山を走っていた。しかし、時間は流れ、絶滅危惧種である憧れのA8がたま〜にではあるが、ヤフオクに出品されているっぽい。
RECARO A8 Ver.2を手に入れた
取引されている価格は2万円〜。何度かアタックしてみるが、一歩及ばず次点落札できないことがしばしば・・・。ある物件で出品者と交渉してしてみたら、価格が折り合い見事商談成立。ついに憧れのRECARO A8 Ver.2を手に入れた。
おきまりの右大腿部のウレタンがヘタリ、グナッとしているが、いやなニオイやショルダー部のウレタンの浮きも見られず、結構良い買い物だと思った。
週末にvitzに取り付けるまで時間があるので、weekdayは生地のクリーニングをするべく、いろんなサイトを参考に分解してみた。
分解編
まず始めに、座面から。
手順
- 手前の下側がフレームに止まっているので、フックを外す。徐々にめくり上げて、シートを前に倒して、後ろ側の止まっているフックを外すと、座面が取れる。
- 取れた座面の裏側は、ウレタンと生地はホチキスみたいなので止まっているので、ラジオペンチを使いながら丁寧に取り外す。(再利用するため)
- 止まっている金具を全部取れば、ウレタンと生地がある程度外れる。
- 座面の生地が浮かないように、ウレタンに2箇所針金で止まっている箇所があるので、ラジオペンチを駆使しながら、針金を広げると、ウレタンと生地とに分けられる。
続いて背面部分の分解
手順
- 上から隙間に指を入れて引っ張ると、ペリペリッとマジックテープが取れて、背面部分がめくれる。
- 下は、チャックで止まっているので、これを外すとポロッと背面の部分が取れた。
- 後は、座面と同じく、ウレタンと生地はホチキスみたいなので止まっているので、ラジオペンチを使いながら丁寧に取り外せば、生地が取れるが面倒くさくなったので、ここはクリーナーできれいにすることとする。
- ここで、かなり面倒くさくなったのと、ニオイもあまりしないショルダー部分はクリーナーで丁寧にふき取ればきれいになるだろうと思ったので、分解はしなかった。
クリーニング編
外した座面の生地は裏にスポンジが付いているモノらしいが、所によりスポンジが付いていないし、ヌメヌメしている所もあった。
手順
- 風呂に洗剤を入れて、湯をちょっと張ったところに、座面の生地を付ける。
- ドス黒い汚れが出てきたので、かき混ぜながら30分ほどつけ込む。
- ちょっと濯いでから、今度はネットに入れてアタック+レノア(お日様の香り)を投入し、洗濯機でお洗濯。 4 脱水が完了したら、ドライヤーで乾かしてみた
乾かしているときに分かったことだが、座面の生地はフィルムがラッピングれている生地らしく、ドライヤーの風が裏側に吹き込まない。あるサイトを見ると、分解しないで水洗いしたらウレタンが乾かずに、かなり苦労した人がいた。なるほど、こういう生地が使われているのであれば、そうなることは間違いない。
満足度が高い仕事
乾いたら、分解と逆の手順できれいになった生地とウレタンを組み込む。ホチキスみたいなのは簡単に付けることが出来たが、座面にある針金にくるっと回すクリップが堅く、ちょっと苦戦したが、どうにか完成。なぜか、ホチキスみたいなのが余ったが、主要なところは確実に止めたはずである。
ほんのりとレノアのお日様の香りがして、気分も晴ればれ。あのどす黒い汚れを見たらゲッとしたが、きれいになって満足度が高い仕事であった。
作業時間は19:30〜23:00で終了。次は、サイドを分解クリーニングと、ウレタン修正をしてみるか?